IIDXのお立ち台に布団を敷いて寝る

嘆きの樹は正規ではやるな

【旅行/映画】突発で「大洋映画劇場」へ行き『ニュー・シネマ・パラダイス』に成った話

 

 

閉館するのを約2週間前に知ったので行ってきました、隣県から

 

 

集合知にありがたさを得る

 

www.nishinippon.co.jp

Twitter見てるとたまに有益な記事が流れてきますね。そういうとこは便利なんですが。

私はクラシックな内装や歴史ある趣だとかが好きなので、この記事を見てシンプルに

「この目で見てみたい、無くなる前に」

と思い突発的に行く。隣県でよかった。

しかし挿入されている画像を見るに取り壊しが決まる前はひっそりとした場所だったのかもしれないなと思った。ミーハーで申し訳ないが、それでも目に入れたかったのだ。

 

そうと決まったら出かけようか

何で行く?

新幹線を短距離(?)で乗ってみたかったが、今後の予定で金の出方が派手に金が飛ぶぜェ~?ワイルドだろォ~~~?と内なるスギちゃん(?)が主張してきたので普通に高速バスで行きました。

内なるスギちゃんとか居ないが?

 

新幹線の片道分で高速バス往復と考えるとゆったりとバスに揺られるのも好きなので全然許せます。

2時間弱くらいなんてブルーアーカイブと読書しとけばなんとかなります。

バスといえども結構本数が出ているので助かる。が。

何時に行く?に対しての答えが

「何時の何の映画を見る?」なのである。まずはそこからだ。

 

オンラインで映画の予約をしよう

クレジットカードは早めに作ったほうが良いなと決済するたびに思う。

学生の頃に怖がらずに作っとけばよかったが、今ほどキャッシュレス化が進んでいなかったのでようやく発展してきた時代に甘んじて使用させていただいている。

本当に楽だ。

こうして隣県にいるにもかかわらず、ド深夜だというのにゆっくり家でダラダラしながら選べるのだから。

 

ラインナップが意外と充実している

昔の映画だけかと思いきや、気になってる最新映画の一つである『アーガイル』もあって驚いた。

まあこれはどこにでもあるシネコンで見れるので除外。

(と思って今週見に行こうと思ってたら在住している県だともう上映終わってました、泣いて良い?)

 

『あわれなる者たち』『ボーはおそれている』『ボヘミアン・ラプソディ』『グレイテスト・ショーマン』『ボディガード』などなど…

もう過去の出来事なので検索しても出てこないがこんな感じのラインナップ。

それぞれ年齢指定とかあらすじ・評判を調べる。

 

ニュー・シネマ・パラダイス』に決めた。

 

ラインナップの映画は正直全部タイトルだけ知ってる状態でみたこともない。

半ば「シネマ」が入ってるから、で決めたかもしれない。後一番古そうだったから。

そして一番入ってみたいと思った、一番広い劇場で上映されるからでもあった。

…こんな決め方で申し訳ないと少なからずは思っている。

 

余談:映画を見る席、手前から見るか?奥から見るか?

映画館で見る趣味は最近付与したので、どの位置が自分にとってベストなのかがまだわかっていない。

中央で後ろ寄りが見やすいのが定説らしく毎回そんな感じの席を選ぶ。

前すぎると見上げる形になるだろうし(逆に音響を浴びれるかもしれないが)

後ろすぎると度々自分の座高を高くしたいがため、たまに背筋を伸ばそうと落ち着かなくなる…

という感じで試行錯誤している段階です。むずかし。

 

ただ中央だと人が自ずと集まるし、前に人が居ないほうがありがたい…ので、

いつか逆張り発動で中央以外の両サイドを選びはじめる日がくるんじゃないかと少し悩んでいる。

更に考えを挙げると、家に引きこもって見た方が良いかも、に行き着く気もする。

没入感以前に、周りの音や視界に入り込む何かが気になりだしたら駄目になるタイプだからだ。

映画館、向いてないかもしれない。

 

そんな感じで座席を決める

・いつも利用しているシネコンみたいな配置ではなく

・平日の割には埋まってる席が多く、すでに中央/後方は選択肢が少ない…

 

まあ平日だから少ないと思うし、深夜に決めなくてもええか~で行く予定の前日の昼にもう一度座席表を見たら更に埋まっていた。

「閉館パワー!!!!!!!」と内なるなかやまきんにくんが叫びつつ「はよ決めろ」と圧をかけてきているようだった。

いや、居ないが…?

渋々多分まだいい感じの後方で少しサイド寄りで前後左右に人が居ない場所を選んだ。

 

福岡いきましょうね~

高速バスに乗る。

乗る時間帯と映画の上映時間しか決めてないゆるふわ予定で出かける。

平日の午前中だし人少ないだろうなと思ってたのだが、

予想に反してバスは満席に近く補助席が使われる程の人が居た。マジ?

補助席を使うなんて修学旅行以来かもしれないレベルで、

逆に楽しいじゃ~~~んって始まり方であった。

本でも読むか…と開いたものの、眠くなってしまい移動時間の半分くらい寝てしまう。

 

着いた

天神のバスターミナル1Fは「ライオン広場」と記載があったので、そう呼ばれる由来でもあるんだろうなあと少し探したらスフィンクスリスペクトな銅像が鎮座していた。写真は一体だけど入口を挟んで2対であり、行き交う人々を眺めているようだ。

 

1時間あるから

時間までお昼ご飯食べるか~…と徒歩で中洲へ向かう。

途中でかなりイカした施設に出会う。

その施設内にカフェがあったのでとりあえず入ったのだが、、、

入った途端に圧倒される経験、なかなかない。思わず撮る。

 

目当てのカフェ結構混んでたので帰りに行くことにした。

福岡にきてまでロッテリアを昼にたべるとは。。。

アクロス福岡については上のポストツリーにぶら下げてるのだが、建設当初60年後に森になる予定で建てたらしい。

いやあ歩いてたら街中にこれ出てきたのも大分びっくり。

しかも屋上まで階段で登れるらしいので、秋春暑くない時にチャレンジしてみたい。

多分登り始めて3分の1くらいで後悔すると思うけど。

 

映画館へいくぞ

趣がすごい

写真よりも重厚感あるなあ…と思いながら建物をじっくりみる。

受付わからなすぎて聞くと4階に発券機あるからね!てことでエレベーターを紹介されるが、せっかちなので階段をつかうと2階までしか階段がない。エエ!?

階段登った時の床のデコボコ感から年代を感じた。

 

はやめにいけばよかった

いや、人、多、チケット発券できんくらいおる、

10分前に行くとかいう舐めた行動するんじゃなかった。。。

普通のシネコンだったらいけたのだが、、許されず、、、

 

係員さんの機転のおかげでオンライン決済画面を見せて入場。発券…多分レシートだろうけど持てなかったのはちょと残念。早めに行こうね……人多くて私以外にも大量の人が誘導されていきました。。

大洋1がある2階への階段を登るとチャップリンの立て看板がお出迎えしてた

 

席をさがす

フロア全体雰囲気づくりがすごかった。

「すっご……映画館に来ている」

映画館にきているのをかんじる(語彙力)

 

写真は上映終了後に撮影

 

席を探すが、奥の方だったせいもあるしデフォルトで少し暗いし番号何処にあるのかわからないので両サイドの人に確認して着席完了。まだ上映はじまってなくてよかった。

 

 

👇此処から先はしばらく映画の感想なので、興味ない人は飛ばしてください👇

ニュー・シネマ・パラダイス

1989年製作/124分/PG12/イタリア・フランス合作
原題:Nuovo Cinema Paradiso

監督:ジュゼッペ・トルナトーレ

 

あらすじ

映画監督として成功をおさめたサルバトーレの元に、

幼い頃共に過ごした映写技師の老いたアルフレードの死の知らせが届く。

それをキッカケに幼少期~青年期に過ごした映画館の「パラダイス座」での出来事や、

母と妹との生活、アルフレードとの友情、一人の女性を愛した過去…

幼少期から青年期ずっと映画に関わってきたサルバトーレの一生を描く。

 

 

 

 

これも一貫してテーマ曲がつかわれてました。

なんならテレビとかでも聞いたこと合った気がする。

昔の映画見ると「あ、君かあ…」と、

曲聴いて不意に答え合わせができるのも楽しいですね。

今テーマ曲再生したらぶわっと映画思い出して鳥肌たっちゃった。ああ…

 

印象的だったところ

覚えてる印象の強さで述べるので時系列無視です。

 

タイトルのネオンサイン

一番最初のタイトル出るのがネオンサインなんですよね。

上のSpotifyのジャケットにもあるやつがそうなんですけど

映画の最初の雰囲気とアンバランスで「80年代っぽいのなんでえ!?」てなってました

まあ話進んだら何故そうなったのかはなんとなく納得はしました。

一応伏線だったんだ。

 

「帰って来るな」

やっぱりアルフレードがトト(サルバトーレのニックネーム)を、

「こんな田舎から出て、お前の好きなことで名を轟かせた噂をききたいんだ」

…そんな意図でしきりにしきりに言い聞かせて、

村を出ていくトトが乗った列車を見送ってる所ですかね、、

それがあって過去を振り切ってサルバトーレは30年も田舎に帰らず最終的に夢を叶え大成功を納めたわけですが。。

周りの環境って大事だよね…

 

幸せに対する不注意

いや~…急に幸せって終わるんですね。

小さな村にある映画館なので、唯一の娯楽。

 

ある日映画館に外にあふれるくらい人が来ていて

アルフレードが気を利かせて映写機の光を外のでっかい壁に映し出してるシーン。

今で言うプロジェクションマッピング的なやつなのかな、、

まあ皆外で映画楽しんでたわけです。で、急に映画が映らなくて画面が白くなり…

 

昔の映画フィルムって可燃性だったらしく、

そのため映写技士って免許が必要なくらい危ない…?専門性が高い仕事だった。

 

映画の中にいた人も、その映画を見ている人、全員夢中になってた。

私もほっこりして幸せを見てた。

でもそれが一瞬で火に包まれて幸せが焼け落ちて行くシーン、すごい辛かった。

 

幸せから「一本抜く」と辛くなるんだな…

いかなるときも気を抜いちゃいけないのかもしれない。

 

アルフレードとの関係性

最後のアルフレードの葬式から帰って、

トトのためにのこしていたフィルムを上映してるシーン。

検閲されまくったラブシーンのみで構成されているフィルム。

幼少の頃に欲しがってたトトとの約束を守ってるシーンで終わるのが良かった。

 

飽きたから締めていい?

終わった…と余韻に浸る座席

 

もう感想出てこねえしまとまらないので…

でも閉館する映画館で

映画を愛する人達が出てくる作品を、

映画館と、映画が好きな大勢の人達で見る作品が

ニュー・シネマ・パラダイス」だったていうのは

とても美しい体験ができたととても思っています。

あの映画館で、この作品を見れてよかった。

 

余談

今回観た「ニュー・シネマ・パラダイス」は短い方だったみたいで

それとは別に3時間くらいあるバージョンもあるみたいです。

そっちだと若い頃に行方知らずだった恋人との顛末がわかるらしい。

サルバトーレとそのお母さんが電話してる時に

「アナタ恋人居るけど満ち足りた声を出す女ひとりもおらんかったね」

的なことを言ってたシーンで、

昔の女のこと忘れられなかったんだな~と察して

切ない気持ちになったことに対するアンサーがもらえるかもしれないですね。。

 

余談2

ニュー・シネマ・パラダイス」内に使用されてた映画って見れるのか?

と思ったので調べたらWikipediaにあったのでたすかりました

まあ現代で見れるかは謎なんですが…機会があれば観てみたいものです。

ja.wikipedia.org

 

 

映画が終わると

劇場の姿を写真に収める人が多かったです。

普段ならそんな事する人居ないだろうな、とは思いながら私も撮影してた。。

 

両サイドの照明光と影の出方がオシャレ

 

 

ニュー・シネマ・パラダイス』では映写室と劇場とのやり取りが多かったせいか、映画が終わったら映写室へカメラを向けている人もとても多かった(後方)

 

劇場の外の壁には閉館を惜しむメッセージの紙が大量に貼られて、愛にあふれている。

 

いい感じの階段とトイレへの行列。私もトイレ行きたかったけど諦めて撮影してた。

大体列が捌けてトイレ入ろうとしたら

素敵な御婦人が「扉上げてからカギかけたほうがいいです!」

って教えてもらって何のことかわからず入ったのだが

 

トイレの鍵が閉まらない

…?扉を上げる?とは???と思いながら

文字通り扉を上げるとカギが閉まった。

人の優しさに感謝しながらトイレを使用した。大洋劇場の玄人のお姉さんありがとう。。

 

劇場の一階にはカフェも併設しているのだが、やはり同じ考えを持っている人が多いのか写真の向こう側の階段の上がりきったところまで行列ができていた。

北海道で行ったミルク村を思い出した。

 

まあ待ちきれずに別のお店行って生搾りモンブラン食べたんですがね…へへ…美味しかった…

 

まとめ

気軽に行けるね福岡

思いつきで行ってみましたがまあ、

往復5000円なら週一で行ってもいいかなって気にもなりました。

いや2万か。月1に修正します。交通費でっかい。

 

福岡に行ってまで、福岡でしかできないことをもっと密度を持って列挙してから行けばよかったと後悔もしています。

映画館行って映画見た後なにするかなんにも考えてなかったですし。

 

結局ゲームセンター行くというアホみてえなことして帰りのバスに乗って帰りました。

明太子はバスセンターのコンビニとかでも気軽に買えるんで助かります。

まあ多分、気軽に買える分のお金が乗っかってそうですが…

 

もう結構前の出来事になっちゃったし書くの飽きたからやめていい?ありがと~またね~👋